helpmanさん、コメントありがとうございます。
「色物じゃなくて」との指摘、うれしいです。そうなんですよねぇ。先のゲストさんも言ってましたが、民族音楽はどうしてもクセ（アクと言ってもいいほどの）が強いから、効果音として雰囲気を出すぐらいに、それこそ香辛料のように、使っていくのが本来は適切な場合が多いですよね。その使い方ももちろんありですが、私はそうじゃないガムランを使いたかったのでしょうね。
二十歳の頃、イベント会場で観たガムランの演奏と踊りの印象があまりに強く、それ以来この楽器のとりこになりました。気に入った他の民族楽器は実際に買ったりもしたのですが（シタールとタブラ、様々な太鼓類）、本格的なガムランはあまりにも高くて買えませんでした。その後、現代の音楽も（ライヒや80sクリムゾンも）ガムランのミニマルパターンと音色の用い方にかなり影響を受けているのを知りました。私もいつかはガムランを用いて曲を作りたい・・・。その願いがやっと実現できました。ま、Loopでなんですが（笑）

helpmanさんはベースを弾かれるのですね？　私はギターなので、実際のベーシストがイメージして弾いていくパターンはあまり分からないのです。この曲ではガムランの上に「ベースを走らせる」イメージから探し始め、感覚にフィットしたベースLoopを取り出して、あとはイメージと対話しながら作っていきました。その感覚が、heipmanさんともけっこう似ているのですね。うれしいです♪

出だしの頃のガムランとベースの音程が「合わないな」とは私も気づいていたので、それぞれの音程を変えて合わせたりもしたのですが、返ってしっくり来ない。というか、音程が合いすぎると返ってつまらなくなるのに気づきました。むしろ始めは違っていた音程が、後半になって妙に合ってくる！　そっちの方がおもしろかったので、この形をとりました。「複雑なコード上の高度なもの」（笑）と良い評価をしてくださって、うれしいです。そこまでは考えてなかったのですが（笑）、密かに苦心したところをちゃんと聴いてくれる人がいてくれたことが、何よりもうれしいです。

P.S.記念すべき100番目のコメントがこの文章になりました。
Loop_9さんからの上記の感想に対してコメントを返した最初の頃には、まさかここまで多くのコメントを自分が書くようになるとは思いませんでした。それもこのHPのみなさんの曲とコメントがとても良くて、温かかったからだと思います。感謝です。