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zizi さんの日記

カテゴリー [連載小説2] 
 
2013
8月 21
(水)
21:53
Blue mirage 第3話
本文
Blue mirage

第3話

2013年 4月 -2

少し前のことだけど...あの娘の名前を知る事が出来た!

ボクと同じクラスの隣の席に、マジでムカつく天敵と言うべき女子がいる。名前はマコ。一年の時から同じクラスで、女子というよりは男子っぽい感じで髪なんか少し茶色っぽい感じ。そいつがよくボクの事をからかうんだ。ボクが髪切り過ぎて短くなった時なんか「どちらのオボッチャマかと思ったで」なんてむっちゃ笑われた。そのくせに自分が髪切った時なんか、腰に手を当ててドヤ顔でボクの机の横に立って「おはよう。ジジ君...」なんて言うんだ。朝はいつも「ジジー。おーす!」としか言わないのに。もう全開で「カワイイやろ」アピールしてんの。だからボクは絶対そんな事言ってやるもんかと思って「口もとに歯磨き粉ついてるぞ」って言ってやったら慌てて口拭ってんだ。ザマぁ見ろだ。もちろんその後すぐにウソだとバレてど突かれたけどね。

まあそれはいいんだけれど、そのマコにボクが音楽室を覗いている事を知られてしまった。 

あれからボクは掃除後のゴミ運びを率先してやるようになった。皆喜んで先に帰った頃を見計らって、ゴミ運びに行く途中に音楽室の前で立ち止まってあの娘のピアノを聴いていた。あ、毎日居る訳じゃないみたいだ。たぶんレッスンや塾が無い日だけなんじゃないかな。でもボクはいつもゴミ当番を買って出て、時々あの娘のピアノが聴けるのを楽しみにしていた。で、昨日はピアノの音が聴こえて来たんでまたこっそり聴いてたんだ。

そしたら...マコのヤツが後ろからこっそり近づいて来てて、首をゆっくり縦に振りながら

「ふ〜ん。ジジはあの娘が好きなんやな?」

っていきなり言うんだ。あ、コイツは小さい頃関西に住んでたとかでまだ関西弁が抜けないんだ。ボクはあの娘のピアノの音に夢中で、マコが近づくのに全然気がつかなかった。だから思わず

「うるさいんだよ、バカ!」

と言って逃げ出すようにその場から立ち去って来た。クラスの皆に言いふらされたら嫌だなあとか思いながら家に帰った。 そしたら次の日。

ついにあの娘の名前がわかったんだ!アサミちゃんって言うんだ。ちょっと意外だったんだけど、マコのヤツが教えてくれたんだ。小学校が同じで高学年の頃同じクラスだったらしい。でもアイツ、「ジジなんかには高嶺の花だよ」なんて言うんだ。それは自分でも分かってるんだけど…でも、それでもいいんだ。時々アサミちゃんのピアノを聴くだけで良いんだ...

それと、何でか分からないんだけどマコの奴、皆には言いふらさなかったみたいだ。とりあえず良かった。あ、そしてもう一つ重大な出来事があった。いつも率先してゴミ捨てに行っていたらスクラップ先生から美化委員に任命された。
「オマエ、部活もやってないんだからどうせヒマだろ?だったら先生の仕事を手伝いなさい」
なんて言われて。これ、聞こえはいいけど、実は呈の良い雑用係で教室以外の学習室の片付けや荷物運びをしないといけないんだ。だから皆は嫌がるんだけど、ボクはチャンスだと思った。きっと音楽室で片付けをする機会があるハズだ。その時はどうにかして話かけてみようかな...

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投稿者 スレッド
zizi
投稿日時: 2013-8-25 19:58  更新日時: 2013-8-25 19:58
登録日: 2008-4-25
居住地:
投稿数: 3257
 ドモンジョさんこんにちは
ドモンジョさん、どうもありがとうございます。jr.ジジです。
DJ.Kankanさんは里帰りですか、藤圭子さんビックリしましたよね...
ご冥福をお祈り申し上げます...

里帰りは北海道ですか、そういえば父さんが盆休みに実家帰って頂きものの
メロン食ったんだ。自分で買って食べたりした事ないような肉厚の皮の表面に
白い模様があるヤツ。ウマいウマいって食ったら後から舌がえらく荒れたって。
やっぱ体が貧乏性なんだよね。瓜でも食っとけばいいのに。そういえば父さんは
高校生の頃まで「ドリア」がどんな食い物か知らなかったんだよ。

あ、そうか、小説はまだそんな感じだよね。ちょっとボク事前に喋りすぎてた
みたいで監督に怒られちゃった。アハハ。

それじゃ、行方不明になったkankanさん戻って来られたら宜しく
お伝え下さいませ〜!
kankan
投稿日時: 2013-8-24 23:14  更新日時: 2013-8-24 23:14
TheKanders
登録日: 2008-1-14
居住地:
投稿数: 2002
 あっつ。ここでよかったかしra
ドモンジョよーん。
lankanもスタッフもまったく音信不通で。
前に教えてもらった、ガレぶろに直接、アプローチちちゃった。

まだ、kankanラジオで話してもらったまでに届かないレベルの経過。
でも、しんみり思い出しながら、  がんばれ、じじとか思いました。

夕べ、kankanとバーでばったり会ったんだけど、何にも言わずに、むしろ逃げるように、出て行った。

バーのマスターが言うには、
「疲れた。もう限界。藤圭子も死んだし」

なにそれ?

「藤圭子は、世代的も同郷的にも、いろいろ話して。。。」
kankan言ってた。栗山ね。

「大した話じゃない。やめよ」

っと、やりとりがあったきり、行方不明になっちゃって。

うーん。ごめんね。ziziさん。オマイラブ。
zizi
投稿日時: 2013-8-21 21:53  更新日時: 2013-8-21 21:53
登録日: 2008-4-25
居住地:
投稿数: 3257
 あとがき
第3話では...物語の重要人物となる「マコ」ちゃん登場です。前回と重複しましが再度。この物語中で「ジジ」は設定と必要上「マコ」に対して結構ヒドい扱いをします(本当に申し訳ありません)。「マコ」ちゃんと言うとフィクションとは言えどうしてもユーザーmacoさんの事を連想してしまいますが、この扱いについては事前に御相談し、了承を頂いた上で書いておりますので、ご理解下さいませ。

kankanさんの切なくもカッコいい関連楽曲はこちらです。勝手に第一期OP曲(スンマセン)

She Was Briting
http://gbuc.net/modules/myalbum/photo.php?lid=15661&cid=8

バックナンバーはこちらです。
http://gbuc.net/modules/d3diary/index.php?req_uid=2049&mode=category&cid=4


登場人物

ジジ:無気力な中学二年生。音楽室で隣のクラスの女の娘に一目ボレします。

アサミ:ジジの隣のクラスの女の娘。音楽室でピアノを弾いている。ジジと少しづつ心を通わすように..なるのか?

マコ:ジジの隣の席の女子。ジジとはいつもケンカばかりしている女子。天敵なのか...?

貫太郎:ライブハウス「Kanders」マスター。結構年配です。

凪子:ライブハウス「Kanders」スタッフ。アラサー位?の美人です。

ヤスオ先輩:ジジの先輩。バンド「Potmans」で活動中。現在大学生です。

ユーイチ:ジジの親友、学級委員の秀才。

須倉先生:ジジのクラスの担任の先生。あだ名はスクラップ先生。



また、この物語はフィクションであり、登場する人物や団体の名称等は実在のものとは一切関係ありません。

それではまた次回〜。
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