zizi さんの日記
2014
7月
24
(木)
22:52
本文
「風に尋ねて」 第一話
「風に尋ねて…みたくなったから」
ボクがそう言いうと彼女はとても冷めた眼差しを向け、冷ややかに言った。
「…バカじゃないの」
…第二次攻撃ノ要ヲ認ム…作戦は失敗だ。まず…転校生の彼女、名前は桜井陽代子。彼女になぜここに来るのか質問をする。彼女はおそらく『アナタだっているじゃないの』と質問を返す。そこでボクはカッコつけてポーズを決めてそう呟く。すると彼女は思わず笑う。彼女の気分をほぐしておいて、そこですかさず核心に迫るという我ながら素晴らしい作戦だったのだが、ボクの心に吹いたのはちょっぴり淋しい秋風だった。
「いや…それでさ、何でこの学校に来たの?親の転勤とか?」
「あなたに関係無いでしょ」
ボクは少しうろたえ気味に想定外の質問を発したけど、彼女はただそう言い残した後くるりと振り返り、屋上から校内へ通じる扉を開け階段を降りて行った。
「はははっ。玉砕してんの?ジジ」
ハーモニカを手に持ったまま成り行きを見てたカンちゃんは笑いながら言った。それを聞きながらボクはその場に座り込んでしまった。
「どしたの?」
「カンちゃんさ、あの娘のピアノ聴いた事ある?」
「いや…ねぇけど」
「巧い。とにかく巧いんだ、ボクはさ」
「ああ。中学ん時の同級生?にさ、うまいコいたんだっけ」
「うん…そん時と同じようにさ、あの娘のピアノもとても惹きつけられる。でもちょっと...巧いんだけど何かささくれてるって言うか…」
「ふーん」
カンちゃんはその少し青みがかった瞳を遠くへ向けた。
「ま。色々あるんじゃね」
「そう…だよね。さっきのは…ボクの想定の範囲内だよ」
ボクは強がりを言って、コンクリートの床に大の字になって寝ころびながら空を見上げた。今日はくもり空。昨日見た水たまりに映った空と同じだ…
*
ボクの名前は時次航佑。あだ名はジジ、高校一年生。一緒に居たのは最近良くつるんでるカンちゃんこと喜屋武寛太。
これは二学期になりたての学校の屋上での出来事で、ここはボクのお気に入りの場所だ。四月になって高校の入学式を迎え、一か月が過ぎ高校生活にも慣れて来た頃。未来は明るい扉を開けて待っている…なんて思ってたのも束の間。いずれちっぽけな「自由」と引き換えに「義務と責任」という名の重い荷物を背負わなきゃいけないらしい事に気付いてやや閉塞感を感じていた。
そんな時に見つけたのがこの場所だった。この高校の屋上は「立入禁止」と扉に書いてあって、錠がかかってる。でも少しノブを強く手前に引きながらサムターンを回すと鍵は開くし、先生達も特に問題が起こらない限り見て見ぬふりをしている。そういう校風なんだろう。で、ボクはどちらかと言うとまだ中学卒業の余韻に浸っていたかったから(理由は教えられないね)、何となくココの「風に吹かれてる感」が好きで良く来ていた。
でも一年生でそんな黄昏ているヤツはあまりいない。何らかの問題を抱えてそうなヤツが他の生徒と交ろうとせず、相互に不可侵条約を結んでいるかのようにぽつんぽつんといたりして。一年生が居れば上履きの色が違うからすぐにわかるんだけど、屋上にタムロしてる中ですぐに目についたのが同じクラスにいるカンちゃんだった。彼は瞳が少し青っぽくて、髪も少し茶色がかって天然のウェーブがかかってて少し目立つんだけど、クラスの他の連中とはあまりしゃべらずにやはり一人で良くココに来ていた。
高校に入学して、ボクは散々迷ったけど(優柔不断だからね)結局吹奏楽部に入部した。サックスがカッコ良さそうで希望したけど経験者が多く、先輩達に説得されて希望者が少ないホルンっていうかたつむりみたいな楽器を担当する事になった。そんなワケでボクも音楽が好きなんだけど、カンちゃんはこの屋上でハーモニカを吹いたりしてたんだ。で、彼の特徴ある風貌はボクの興味を限りなく惹いた。バンドでステージに立ったりしたら映えるんじゃないか…ワケあって中学生の頃ライブハウスに行ったりしてたから、そんな事を考えたりしてたんだ。でも何となく近寄り難い雰囲気があって、ボクも最初は皆と同じく遠巻きに様子を伺ってる…って感じだった。でも彼のハーモニカを最初に聴いた時、ボクは堪らず声を掛けた。
「ね。君ってさ…いったい何者?」
何て声かけて良いか分からないまま出た言葉がそれだった。連休明けのある日、屋上にはボクと彼しかいなかった。その時ボクの視界の片隅に入ってた彼はおもむろにハーモニカを取り出し吹き始めたんだ。それはボクの予想だにしていない音だった。ブルース?って言うのかな。薄っぺらな単なる空気の振動でなく、魂の、ココロの琴線に触れる音だった。何でボクと同じ年なのにそんな音が出せるのか?その音は彼の少し目立った風貌と共にボクを捉え、心の整理のつかないまま衝動的に発した言葉がそれだった。彼は一瞬唖然とした表情を見せ、ボクはしまったと思った。彼を傷付けてしまった…そんな想いが頭の中を駆け巡り、次の言葉を捜していたら。
「フツ―そんな聞き方するヤツいねぇよ…」
彼はボクの方に瞳を向け、呆れたように言った。
「あ…ゴメン、そんなつもりじゃ」
「いいよ、慣れっこだから」
「今の…ブルース?アドリブだよね」
「あ?まあね」
「凄い!」
「別に…全然凄かねぇよこんなもん」
「いや凄いよ…」
それからボクはしばらく一方的に語ってしまった。中学の途中から音楽に興味を持ち出して色んな音楽を聴いた事。同級生にピアノが上手い娘がいていつも音楽室で聴かせてもらってた事。先輩にバンドやってる人がいてライブハウスに観に行った事など。途中で呆れてんじゃないかと様子を伺うが彼は思いのほか耳を傾けてくれ、やがてボクの話が終わると言ったんだ。
「なんか…背中ぞみぞみする話だね」
「へ?そう?」
意味はよく分からなかったけど伝わったんだと思うと嬉しかった。
「何か…ジジの事何となく分かったかな。でも俺っていったい何者なんだろね」
「あの…カンちゃんさ、生まれ…日本なんだよね?」
自然とアダ名が出て来てストレートに聞く。
「沖縄」
そう言って彼は瞳を遠くに向けた。ボクはそれに応える事は出来ず、ただ黙ってた。でもそれ以来何となく仲良くなり、よく屋上へ来ては無駄話をしたりしてた。
そんなこんなで夏休みが終わる頃。ボクの心にさざ波を立たせるある出来事が起こったんだ。それは部活の個人練習中の出来事だった。
「風に尋ねて…みたくなったから」
ボクがそう言いうと彼女はとても冷めた眼差しを向け、冷ややかに言った。
「…バカじゃないの」
…第二次攻撃ノ要ヲ認ム…作戦は失敗だ。まず…転校生の彼女、名前は桜井陽代子。彼女になぜここに来るのか質問をする。彼女はおそらく『アナタだっているじゃないの』と質問を返す。そこでボクはカッコつけてポーズを決めてそう呟く。すると彼女は思わず笑う。彼女の気分をほぐしておいて、そこですかさず核心に迫るという我ながら素晴らしい作戦だったのだが、ボクの心に吹いたのはちょっぴり淋しい秋風だった。
「いや…それでさ、何でこの学校に来たの?親の転勤とか?」
「あなたに関係無いでしょ」
ボクは少しうろたえ気味に想定外の質問を発したけど、彼女はただそう言い残した後くるりと振り返り、屋上から校内へ通じる扉を開け階段を降りて行った。
「はははっ。玉砕してんの?ジジ」
ハーモニカを手に持ったまま成り行きを見てたカンちゃんは笑いながら言った。それを聞きながらボクはその場に座り込んでしまった。
「どしたの?」
「カンちゃんさ、あの娘のピアノ聴いた事ある?」
「いや…ねぇけど」
「巧い。とにかく巧いんだ、ボクはさ」
「ああ。中学ん時の同級生?にさ、うまいコいたんだっけ」
「うん…そん時と同じようにさ、あの娘のピアノもとても惹きつけられる。でもちょっと...巧いんだけど何かささくれてるって言うか…」
「ふーん」
カンちゃんはその少し青みがかった瞳を遠くへ向けた。
「ま。色々あるんじゃね」
「そう…だよね。さっきのは…ボクの想定の範囲内だよ」
ボクは強がりを言って、コンクリートの床に大の字になって寝ころびながら空を見上げた。今日はくもり空。昨日見た水たまりに映った空と同じだ…
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ボクの名前は時次航佑。あだ名はジジ、高校一年生。一緒に居たのは最近良くつるんでるカンちゃんこと喜屋武寛太。
これは二学期になりたての学校の屋上での出来事で、ここはボクのお気に入りの場所だ。四月になって高校の入学式を迎え、一か月が過ぎ高校生活にも慣れて来た頃。未来は明るい扉を開けて待っている…なんて思ってたのも束の間。いずれちっぽけな「自由」と引き換えに「義務と責任」という名の重い荷物を背負わなきゃいけないらしい事に気付いてやや閉塞感を感じていた。
そんな時に見つけたのがこの場所だった。この高校の屋上は「立入禁止」と扉に書いてあって、錠がかかってる。でも少しノブを強く手前に引きながらサムターンを回すと鍵は開くし、先生達も特に問題が起こらない限り見て見ぬふりをしている。そういう校風なんだろう。で、ボクはどちらかと言うとまだ中学卒業の余韻に浸っていたかったから(理由は教えられないね)、何となくココの「風に吹かれてる感」が好きで良く来ていた。
でも一年生でそんな黄昏ているヤツはあまりいない。何らかの問題を抱えてそうなヤツが他の生徒と交ろうとせず、相互に不可侵条約を結んでいるかのようにぽつんぽつんといたりして。一年生が居れば上履きの色が違うからすぐにわかるんだけど、屋上にタムロしてる中ですぐに目についたのが同じクラスにいるカンちゃんだった。彼は瞳が少し青っぽくて、髪も少し茶色がかって天然のウェーブがかかってて少し目立つんだけど、クラスの他の連中とはあまりしゃべらずにやはり一人で良くココに来ていた。
高校に入学して、ボクは散々迷ったけど(優柔不断だからね)結局吹奏楽部に入部した。サックスがカッコ良さそうで希望したけど経験者が多く、先輩達に説得されて希望者が少ないホルンっていうかたつむりみたいな楽器を担当する事になった。そんなワケでボクも音楽が好きなんだけど、カンちゃんはこの屋上でハーモニカを吹いたりしてたんだ。で、彼の特徴ある風貌はボクの興味を限りなく惹いた。バンドでステージに立ったりしたら映えるんじゃないか…ワケあって中学生の頃ライブハウスに行ったりしてたから、そんな事を考えたりしてたんだ。でも何となく近寄り難い雰囲気があって、ボクも最初は皆と同じく遠巻きに様子を伺ってる…って感じだった。でも彼のハーモニカを最初に聴いた時、ボクは堪らず声を掛けた。
「ね。君ってさ…いったい何者?」
何て声かけて良いか分からないまま出た言葉がそれだった。連休明けのある日、屋上にはボクと彼しかいなかった。その時ボクの視界の片隅に入ってた彼はおもむろにハーモニカを取り出し吹き始めたんだ。それはボクの予想だにしていない音だった。ブルース?って言うのかな。薄っぺらな単なる空気の振動でなく、魂の、ココロの琴線に触れる音だった。何でボクと同じ年なのにそんな音が出せるのか?その音は彼の少し目立った風貌と共にボクを捉え、心の整理のつかないまま衝動的に発した言葉がそれだった。彼は一瞬唖然とした表情を見せ、ボクはしまったと思った。彼を傷付けてしまった…そんな想いが頭の中を駆け巡り、次の言葉を捜していたら。
「フツ―そんな聞き方するヤツいねぇよ…」
彼はボクの方に瞳を向け、呆れたように言った。
「あ…ゴメン、そんなつもりじゃ」
「いいよ、慣れっこだから」
「今の…ブルース?アドリブだよね」
「あ?まあね」
「凄い!」
「別に…全然凄かねぇよこんなもん」
「いや凄いよ…」
それからボクはしばらく一方的に語ってしまった。中学の途中から音楽に興味を持ち出して色んな音楽を聴いた事。同級生にピアノが上手い娘がいていつも音楽室で聴かせてもらってた事。先輩にバンドやってる人がいてライブハウスに観に行った事など。途中で呆れてんじゃないかと様子を伺うが彼は思いのほか耳を傾けてくれ、やがてボクの話が終わると言ったんだ。
「なんか…背中ぞみぞみする話だね」
「へ?そう?」
意味はよく分からなかったけど伝わったんだと思うと嬉しかった。
「何か…ジジの事何となく分かったかな。でも俺っていったい何者なんだろね」
「あの…カンちゃんさ、生まれ…日本なんだよね?」
自然とアダ名が出て来てストレートに聞く。
「沖縄」
そう言って彼は瞳を遠くに向けた。ボクはそれに応える事は出来ず、ただ黙ってた。でもそれ以来何となく仲良くなり、よく屋上へ来ては無駄話をしたりしてた。
そんなこんなで夏休みが終わる頃。ボクの心にさざ波を立たせるある出来事が起こったんだ。それは部活の個人練習中の出来事だった。
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投稿者 | スレッド |
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zizi | 投稿日時: 2014-8-14 6:13 更新日時: 2014-8-14 6:13 |
登録日: 2008-4-25 居住地: 投稿数: 3247 |
PIYO様へ 転入生(もう完全にそんな感じじゃないよね)のPIYOさんども!
おお〜PIYOさんでもそうですか!私もそうですよ...って私の方が かなりトシ経ってますが...いや、青春って短いからこそ眩いのでしょう。 今思い返すと....あの頃の自分の頭ぶん殴ってやりたい事をイロイロ 思い出します(笑)いえ、いい思い出ですけどね... 少し前にですね、長男の部活の試合が遠方であって、夜遅くなるので 車で迎えに行った事あるんですよ。そしたらね、帰り際に女子部員から 「○○(苗字)ー、おつかれー!」とか言われてて...それだけですが、 ああ、青春だなあと。 それでそれで、御質問の件ですが...そですね、私の場合は... 何かがきっかけでパっと閃いて...今回は例のアレですよ、 kankanさんの「今日は雨、後に晴れ」のアップとそれに続いた PIYOさんの「♪爽やかな心を運んで…♪」聴いてから。 で、その時リメイク準備中だった「風に尋ねて」がパッと頭ん中に閃いて。 設定が思い付き、途中までのストーリーを思い付いた所で、とにかく 「書きたい欲」が高いウチに、最初から順番でなくても良いので 書きたい所から書くんです。確か今回は次に載せる予定の部分が最初の 一筆だったと思います。それで、繋ぎを書き足して...みたいな感じです。 時間はね...曲も創ってるので...家で夜少しとか、休日朝早くやったり... え?仕事中?そんな事あるワケ...ないこともないです(爆) いや、突然思い付く事あるんですよ。そんな時は...とりあえず アイデアを箇条書きみたいにして、自宅のPC宛にメール打つんです。 デバイスが何も無かったら...最後の手段、手書きメモです。勿論 そんな物家に持って帰るまで絶対誰にも見られたくありません(笑) とにかくアレですね、鉄は熱いうちに打てじゃないですが、細かい所は 気にせず思い付いた時が一番モチベーション高く、そんな時って結構時間は 何とかしてしまうもんです。で、その時にガーっと書いて...後で細部修正 みたいな感じなんですかね〜。 まだまだ序盤、実は後半のプロットはまだ出来ていないんですが(大丈夫か) また書いていきますのでヨロシクお願いします! あ、陽代子は決して悪いコじゃありません...カラね! |
PIYO | 投稿日時: 2014-8-13 18:13 更新日時: 2014-8-13 18:14 |
長老 登録日: 2014-3-8 居住地: 投稿数: 187 |
Re: 風に尋ねて 第1話 Ziziさま…♪他のサイトでも数々のストーリーを
読ませていただいてきたのですけれど、私達の誰もが 「学生時代の教室や季節の風景や香り…」 あるときは「当時の時間の流れまで…」 似たような経験や、当時に当てはめて想い出したり… その頃の情景や記憶がものすごーっく近くに… ある部分では実際の想い出を甦らせたり♪ 書き足りなのですけれど… そういったものが、頭の中でも、気持ちの中でも グルグルと回っています☆ ♪あの日に帰りたい♪…みたいにも!! ちょっぴり現実的なお話しになってしまいますが いったいこのような作品を描いていくまで… いつ…どこで…??? 日々の御生活の中で、常に描いていらっしゃるのでしょうか? それとも… お仕事しながら、おもいっきりサボって(ごめんなさい) 書き綴っていらっしゃるとかぁ(笑)☆ とても素敵でしたで〜す☆ |
zizi | 投稿日時: 2014-8-2 22:14 更新日時: 2014-8-2 22:14 |
登録日: 2008-4-25 居住地: 投稿数: 3247 |
Re[4]: kankanさんへ ガハハ、いえいえ御気遣いなく、万事OKっす!
また何か気兼ねなく書いて下さい、 私も遠慮なく書かせて頂きます... いや、決して悪者ではないんです。 まあ何かタガを外すような働きはするかもですが、 今後の展開次第で...またよろしくお願いしまっす! おっとpotman2さんガレブロ登場、ちょいと行って来ます。 |
kankan | 投稿日時: 2014-8-2 21:09 更新日時: 2014-8-2 21:09 |
TheKanders 登録日: 2008-1-14 居住地: 投稿数: 2002 |
Re[3]: kankanさんへ いやぁ。ごみん、ごみん。
つい、カッコつけたくなっちゃって。 もち、ボツでOK。 でも、カンは、悪意あるぐらい、ziziさんの演出で悪者。 よろしくでっす。まぁ、ほんとお好きなように。 今後も楽しみにしてまっすでっす。 キム教授には、まったく感謝っす。 |
zizi | 投稿日時: 2014-8-1 21:35 更新日時: 2014-8-1 21:35 |
登録日: 2008-4-25 居住地: 投稿数: 3247 |
Re[2]: kankanさんへ おお、これは撮影されていたがカットされたシーンですな。
では続き、参りましょう。 ------- 冗談言ってら...ボクはカンちゃんの冗談の意味を考えてた。 あんま関わらない方がイイんじゃね?ってつもりかな。 いや、別にそんなつもりは無いけどサ...そろそろ部活行こ。 カット。続いて編集室。 佐藤「監督、今のシーンどうします?」 zizi「う〜ん...尺、大丈夫?」 鈴木「そこまで入れると...24秒オーバーします」 監督は肩をすくめひょいと両手を広げながら言った。 zizi「仕方ない...ボツ。誰かカンちゃんに言っといて」 佐藤「大丈夫っすかね、今回エンディングも歌ってもらってて」 zizi「今度また飲ませとくから。スポンサーの奢りで」 ------- いやいや...kankanさんどうもありがとうございます! こんなのも久しぶりの感触、短めですがちょいと肩ならしに(笑) 毎回のご出演(しかも勝手なキャスティング、大変感謝っす! 今回ちょっとクールですね、沖縄、ちょいと出生にいわくありげな。 高校生はそうですね、既に子供では無くなってますが、かと言って 大人にもなっておらず、しかし中学生よりは明らかに大人の事情に 否応無しに関わりますし、自分の生活、進路、運命その他イロイロ 影響を具体的に受けてしまう年代になろうかと思います。 さ〜てこれからどうなる事やら... お。macの治療は順調ですか、サスガ名医キム教授! |
kankan | 投稿日時: 2014-7-31 21:39 更新日時: 2014-7-31 21:59 |
TheKanders 登録日: 2008-1-14 居住地: 投稿数: 2002 |
Re: 風に尋ねて 第1話 カンちゃん、めっちゃクールやん。
しばし、この路線いいかも。 髪の毛も、茶、ちょっちいれちゃおうっと。 「じじ。。。」 「うん?」 長い沈黙 「。。。何でもない。って言ったら、イヤだよな」 「うん。でも、話したくないなら無理しなくていいよ」 「(鼻で)ふん。無理しなくていいよかぁ。じじらしくて笑っちゃうよ」 「じじらしいって。。。」 「ヒヨコは元カノだったんだ」 突如、カンに着信音。 「もっし。。。わかった。すぐ行く」 おもむろに電話を切り、 「じじ。用事ができた。じゃぁな」 「あ、あの。。。」 「いいかぁ。余計なことしゃべるなよ。ヤツに殺されるかも知れないからよ。明日またな」 背中を見せて、右手を上げ、去っていくカン。 カット。 ちょっちヤリすぎ?無視してくんさい。怒られそう。 でも、高校ってのは、義務教育である中学とは違い、いろんなヤツが集まる。(今は知らんけど) 中学から同じく入学したヤツ。他の高校に行ったヤツ。働いてるヤツ。どっか行っちゃったヤツ。子供できて結婚したヤツ。他の中学から来たヤツ。先輩だけど一年休学して同学年のヤツ。etc. そんなのがごっちゃになって、面白かったり不快だったり、環境がすっかり変わっちゃうんだよね。無視して生きれば、まぁ、中学と変わらないと言えば言えるんだけど、確かに多感な年頃だから、多かれ少なかれ、変わるよね。 自分の高校時代は、自分は鈍感で、学校の環境は自由で、オープンだったような感じ。確か三無主義って言われていた世代だった。 普段は、かったるい感じで、やるときゃハシャギ過ぎ。ブルースと新鮮なロックとポップが溢れていた 悪いこと?も公然としていなぁ、でもセコいことだけはしなかった。罰もしっかり受けたし、ケンカもしたなぁ。番長制度が1年前に終わった世代だから。 おっと、長い長い。すんません。 んで、おいら、沖縄生まれかい。ほっかい。。。zizi監督、ちばります。 P.S.アイ・ラブ・ユー 自分のマックは、今、ziziさんももちご存知でしょうが、キム教授の元で治療を受けております。なんか、吉報があり、治癒も思いの外、早そうっす。もうさぁ、♪なんてったって。。。アイドル♪、じゃなく、名医っすから。 持つべき者は、GBUC仲間というわけっす。 |
zizi | 投稿日時: 2014-7-29 21:12 更新日時: 2014-7-29 21:12 |
登録日: 2008-4-25 居住地: 投稿数: 3247 |
Re[2]: SCRAPSさんへ どうもありがとうございます〜!始めちゃいました。
今回は過去作とちょいと違う(いつも違うのですが)所があって、 「水の空に眠る」では次の話すら考えずに第一話を載せてしまい、 「Blue mirage」では書いてはませんでしたが最後までプロット 考えてから載せ始めました 今回は...中盤までしか考えてません(大丈夫なのか...) ので余談を許さないのですが、一つ見つけたのがiTextで 原稿用紙の表示をさせる事が出来るのを知った事です(笑) 一話につき大体これの10枚程度を目安に書こうかと思ってます。 が、途中でメッチャ無視する可能性も大です。 今回はkankanさんの「今日は雨、後に晴れ」とその次にアップされた PIYOさんの「♪爽やかな心を運んで…♪」を続けて聴いて触発された 部分が大きかったので、お二方は重要キャラとしてモデル設定させて 頂きましたが、勿論物語中の性格等は全くのziziの創作であり、 実際の人物像とは全くの無関係となっておりますので御理解頂ければと 思います(ホントすみません) あっ!関連楽曲を!いえ今からでもイイですよ、私が先日アップした 「空と海と風」も「みずねむ」終了から二年も経過してますから(笑) 是非聴きたく思います〜! ではまた...ヨロシクお願い申し上げます! あ、言い忘れてました。「檸檬のころ」観ましたよ! いい映画でした。もう少し描いて欲しかった部分もありますが、 何と言っても音楽ライターが夢という谷村美月さんの役柄と演技が サイコーです。あのちょっとイタい感がとっても心に沁みます〜 |
SCRAPS | 投稿日時: 2014-7-28 21:14 更新日時: 2014-7-28 21:14 |
ターミネーター 登録日: 2007-1-27 居住地: 宮崎市 投稿数: 1424 |
Re: 風に尋ねて 第1話 あぁ〜、いよいよ始まりましたね。
巨匠の新作ドラマ。 ほほぉ〜、前作の続編的なお話で、少し成長したジジ少年の物語なんですね。 前作のときには実は物語に着想を得た曲を作りかけたんですけど、結局本格的にとりかからないまま、機を逸してしまいました。 もっとも他に良い楽曲がどんどん発表されていたので、私ごときが出る幕ではなかったのですけどもね(笑) お、今回のヒロインはPIYOさんがモデルなのでしょうか。 果たしてジジ少年の恋は実るのか。 陰ながら応援しておりますよ! |
zizi | 投稿日時: 2014-7-24 22:57 更新日時: 2014-7-24 22:57 |
登録日: 2008-4-25 居住地: 投稿数: 3247 |
あとがき ああ...勢いに任せて載せてしまった(笑)
というワケで小説「風に尋ねて」の連載を開始致します。 一応「Blue mirage」の続編的作品という感じです。 今回はおそらくまったりとした感じで参ります。 おそらく月イチ位のペースになるのではなかろうかと。 登場人物(今回はフルネーム有り) 時次 航佑 :ジジ。高校1年生。吹奏楽部所属。 桜井 陽代子 :ヒヨコ。中途半端な時期にやって来た転校生。 喜屋武 寛太 :カンちゃん。クラスメイト。ライブハウス「kanders」に出入り。 幸田 春雄 :ハル。クラスメイト。女子の情報収集に余念が無い。 紺野 眞子 :マコ。ジジ中学時代の同級生。 CM動画はこちらです↓ http://gbuc.net/modules/xootube/xootube_view.php?cid=1&lid=123 それではまた〜 |
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