お聴きいただき、コメントもいただき、嬉しいです。

私の場合、特にオーケストラ作品の制作はトラック数が多くなるので時間と手間がかかります。ちなみに本作のトラック数はトータルで90です。ピアノに2、弦楽器に28、打楽器に16、木管楽器に16、金管楽器に28でした。

約5年前、GarageBandにMainStageという当時三千円台だったアプリを導入したことで、Logic Pro完全互換のプラグインとサウンドが使えるようになりましたが、それでも特に金管楽器の音色は私には扱いにくいです。Horn4パート、Trp3パート、Trb3パートに28ものトラックを使って、何とか音色を調整しています。

例えばトランペット1stのために4つのトラックを使います。内2つのトラックは、ベロシティ小さめで柔らかい音色とベロシティ大きめの張りのある音色を混ぜ合わせる時の音量バランスで音色を作り、1つはStaccatoの音色、1つは予備で部分的に重ねたり補充したりするトラック、といった感じです。独学で試行錯誤して、何とかそれらしい音色に近づけようとした結果ですが、もっと良い方法があるのなら知りたいところです。

そうはいっても、自分の中に生まれてくる音楽をこうして一つの形にできる現代のテクノロジーは、本当にありがたいというか素晴らしいというか、6畳の和室でこんな作品を作れるだけで十分満足の域であり、時間も手間もかかりますが、Schatzさんのおっしゃる通り、時間の経つのがあっという間で、気がつくと2、3時間過ぎてしまいます。