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zizi さんの日記

 
2012
12月 7
(金)
05:42
zizi通信 11 「水の空に眠る」第八話
本文
連載小説「水の空に眠る」の第八話です。

れまでの経緯、バックナンバー及び外伝、関連楽曲等は下記御参照頂ければと思います。

第一話〜第七話
「水の空に眠る」/yuuichikさん
「君十七の月ほの暗く」/yuuichikさんの外伝曲
「À la fracture de jour」/SCRAPSさん
「彼方から」/ziziの外伝曲
かんなぎの空 〜「水の空に眠る」main title/zizi

主な登場人物(今回登場しない方含む)
簡寛太 海軍航空隊に所属する特攻隊員
なぎこ 航空隊のある町の花街にいた美しい娘「なぎこ」
由布 一 寛太の基地の司令官
ぽとまん「黒猫館」常連客で萬商店「土瓶屋」の主
いさこ なぎこと同じ店で働く娘。声の美しい、恥ずかしがり屋。
まこ なぎこと同じ店で働く娘。おきゃんで元気、だけど寂しがり屋。
じじ 彼女たちを束ねる怪しい料亭「黒猫館」のあるじ。
樋渡干記  大陸帰りの従軍記者。過去経歴に謎の部分有り。
シオン 寛太が漂着した村の美しい娘
笹子 古ぼけた写真に写っていた女性。じじ昔の知人であるらしい。
須倉 歩 気の荒い整備兵

それでは第八話。ぽとまんと樋渡の意外な接点とは...そしてシオンと寛太は...

今回のオープニングテーマはこちら。
「So I'm Alive」/kankanさん+potman2さん
挿入歌にこちらをどうぞ。
「しがない歩兵」(2007version)/ひわたしさん。

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「水の空に眠る」

第八話 ぽとまんの傷跡


1945年7月下旬
土瓶屋

基地の活動は活発では無くなっている...以前にも増して街の空気が重い。明らかに戦況は最悪の事態へ向かっているようだったが、しかしあからさまに口にする事ははばかられた。客足の鈍った黒猫館で働くなぎこ達にとって、こんな時に息抜き出来る場所はやはりここだった。「土瓶屋」をなぎこが訪れると、今日はぽとまんと樋渡が話し込んでいた。

「こんにちは、ぽとまんさん。」
「やあ、こんにちはなぎこサン、また今日も一段と…」
「もう。それは良いですから…あら、樋渡さん…」
「こんにちは。先日はどうも。」樋渡が応える。
「あ、こんにちは。あの、ぽとまんさんは以前からお知り合いなんですか?」
「ああ、流石なぎこさんだね、何となくわかっちゃいましたかね。」
「ええ、何となく…でもぽとまんさんって、何か不思議ですよね…こんな御時世なのに妙に飄々としてあって…以前は何してらっしゃったんですか?」
「へへへ…こりゃこの前のじじの旦那の気持ちが何だかわかるね…なぎこ姐さんにそう言われるとつい...ちょっと口が滑っちまう...」

最近は買い物をする客も少ないのだろう。暇のせいか今日のぽとまんはよく喋った。

「実はねなぎこサン。こりゃこの界隈じゃ初めて言う話なんですがね…結構昔の…20年位前の事なんだけど、俺と樋渡...こいつの親父の事ですがね、その大樋渡は陸軍の特務機関にいたんで…中国大陸で二人組で情報収集の任務に付いてたンです。中国語を叩き込まれてさ。当時の大陸は中央政府の抑えが効かなくてね。軍閥が割拠する戦国時代みたいなモンだった。それに加えて列強各国の思惑が入れ乱れて紛争や探り合いが続いてたんですよ。

で、中国の、とある二つの軍閥の勢力の境界地点にある村で情報収集の仕事をやってたんで。まだ下っ端だったからね、そんなに大勢に影響を与えるって程じゃあありませんでしたがね。それでも日本に味方させる有益な勢力を見つけ、情報を送る。それがやがては欧米列強の影響を廃し、大東亜の繁栄に繋がる、これが大陸にいる人達にとっても幸せなんだと単純に考えてたね。

俺は物売りになって、街中で情報を得る。樋渡の親父は表に出ず、軍閥の基地にこっそり忍び寄って情報を探るという役割分担があった。で、街で物並べて売ってるとさ、子供が珍しそうに見に来るんだね。何人かは顔なじみになった。ちょっとした事でも何か有用な情報になるかも知れないと思って何でも聞いた。その中に中国人の「小龍」という子供がいたんだ。目をキラキラさせてね…いつも来るんで仲良くなった。こんな会話をしたよ。

『おじさん、これなあに?』
『これかい?竹トンボって言うんだ、ほら、こうやって』
『わあ、すごい!』
『坊主、どこに住んでんだ?』
『村の外れの…農家なんだけどお金なんて無いから…』
『欲しけりゃ一つあげるよ。持って行きな』
『ホント?おじさん、どうもありがとう!』

そう言ってね。日本式のお辞儀を一生懸命しながら帰って行った。その時に丁度樋渡の親父が戻って来て、こんな時いつも冷やかしの客を装って話しかけるんだね。

『今のは?』
『農家の子供だそうだ。』
『軍閥の..両方の基地で見かけた気がする。気をつけた方が良いかもな』

樋渡はそう言うんだ。どうやら敵対する双方の軍閥の基地付近で兵士らしき男と話してるのを見かけたらしい。それで後つけて調べたのさ。そしたら、家は農家と言っても軍閥の連中にせっかく採れた作物を搾取されていてとても貧しいんだ。父親は兵隊に駆り出されて生死もわからないどころか居場所すら分からない状態で、母親は病気がちだった。小龍は日が暮れるまで一生懸命野良仕事してたよ。

で、小龍は何とかしたくていつのまにか覚えたのさ。街で軍閥の連中にちょっとした話を聞いて..どの場所にどんな人がいる、馬が何頭いる、とかどんな物を持っている、とかその程度の事だ。ある場所で聞いた話を別の場所の大人に話す事でちょっとした小銭や食い物なんかをくれる。それを目当てにあちこちウロウロしてたって訳さ。知らず知らずの内に二重スパイを働いてたって事になる。そんなある時ちょっとした小競り合いがあってね、片方の頭領が狙われたんだが襲ってきた連中を返り討ちにして…双方の軍閥が何人か死者を出したって事件があったんだ。そんな事があった後、小龍がね…何日か顔見なくなって、厭な予感がして気になって捜してみたんだ。そしたら…

小龍の家へ続く道端に倒れていた。その時はかすかに息があったんだが…可愛そうに…私刑されたような体だったよ…頭領が狙われた事件に小龍の情報が絡んでたんだろう。対立する軍閥の両方から恨みを買ったってわけさね。。酷い事されて…それでも命からがら逃れて一生懸命何とか家に帰ろう…そう思ったに違いないさ。可愛そうなもんだったよ、本人はスパイなんてしてるつもりは全く無くて、ただ母親を助けたかっただけなのに…

俺と樋渡の旦那で戸板に乗せて家に運んで行くその途中で、小龍は『おかあちゃん…』と小さくつぶやいてこと切れてしまったんだ…亡骸を家まで運んで行ったんだが、母親は俺があげた竹トンボを握りしめてさ、ぽろぽろ涙を流して

『やさしい子だったのに…昔の様に家族揃って…貧乏で良いから百姓だけ出来てればそれだけで良かったのに…』

と言うんだね。俺は持ってた物全部渡して来た。もうその時何もかも馬鹿らしくなってね。国家の繁栄なんて聞いて呆れるね、こんな子供を酷い死に方させておいて、お国が成り立っていけるワケがねぇ。俺はもう中華だとか日本だとか欧米がどうとかそんな……政治的な観念というのか、そんなのに縛られて、こんな仕事の片棒担ぐのがすっかり厭になってね。

樋渡の旦那は軍に残って状況を変えたいって言ったが俺は自分でワザと大怪我して内地へ帰還し除隊させてもらったのさ。で、もう俺は国家の思惑だとかそんな事がどうでも良くなってたからさ、大陸で知り合った連中、日本人も華僑も西洋人もいたんで、そいつらに協力してもらって商売を始めて…金の動きは国境なんて関係無いからね。ただ、しばらく特高に見張られてるみたいだったから油断させる為に大いに遊んだ。そんな時に浅草でじじの旦那と出会ったのさ。何だかよく見かけるんだが遊びを楽しんでる風でもない。興味を持って話かけたが中々口割らねえんだな、これが。で、今した話をしてやったらようやく腹割って話せるようになった。どうやら軍を相手に一儲けしようとしてるらしい。こりゃとんでもない大法螺吹きだって思ったんだけど話を聞いたら面白そうなんで…芸事もお国の思惑なんか関係ねぇでショ?。まぁそんなワケで一枚噛ませてもらってるって訳でさ。

その後、段々外国との商売は難しくなって来ましたんでね…ここまでのこのこ着いてきて、「土瓶屋」の主に納まってるってコトなんです。少し前にさ、その樋渡から久しぶりに手紙が来てね。短く「小樋渡を頼む」とだけ書いてあった。そしたらその小倅だというのがひょっこり顔出したってワケで。記者なんて嘘っぱちだろって言ったらこいつへへへと笑ってやがる。どうやら大陸に残っちゃどうもマズイ事になりそうなんでせめて倅だけでも内地に帰れるように裏で手ぇ廻したんだろ。」

「まあ、大体そんな所です。宜しくって言ってました。ぽとまんさんの体術は凄かったって親父は言ってましたよ。」
樋渡はニヤリと笑って答えた。

「かわいそうだね…そんな事あったんだぁ…」

いつの間にか土瓶屋に入って来て頬杖をつきながら話に聞き入っていたいさことまこが居た。

「ぽとまんさんって…何だかとぼけてる感じだけど身のこなしなんかじじさんと全然違って機敏だなって思ってたんですよ。あの匂橋の時なんか…昔はそんな大変な事されてたんですね、随分御苦労されてあったんでしょう?」
そんななぎこの問いに、ぽとまんが答える。
「若い頃の話ですからね。俺だけじゃあないし...あの頃の訓練は激しかったから...じじの旦那だって軍隊にいたんだ。小銃くらい扱えるんですぜ」

と言い終わらないうちにいさことまこは同時に声を発した。

「お腹空いたぁ…」
「ぽとまんさん、何か食べる物ないの?」

「へへ。そんな事もあろうかと思って…校長先生からかっぱらってきてますよ。さ、どうぞ」
おもむろに樋渡が風呂敷を広げた。

「わあっ!虎屋の羊羹だ!」
「でも流石校長先生だー!」
「樋渡さん、どうもありがとうごさいます。」

賑やかにお喋りしながら和菓子をつつくなぎこ達を眺めながらぽとまんは一人ごちた。

「いや…あの小龍に比べたら私なんてね…今こうやって生きてるだけでありがたいってなモンでさ…、この娘さん達にはあんな思いはさせたく無いねぇ…」

-----------------------------

同日
奄美大島海辺の島

寛太の体は回復しつつあり、松葉杖を使ってようやく歩けるようになった。シオンは心配そうな顔をしていたが、このままいつまでも横たわっているのも申し訳ない。村長は相変わらず焦らない事が治る為には早道だ、と言ってくれるが自分も何かしなくては、との思いが強くなって来る。シオンが見守る中、歩行の為の訓練を始める。今日は昨日より長く歩けそうだ。

「大丈夫ですか?無理しないで下さいね。」
「いや、もう少し歩けると思う。早く治さないと…」

もう少し…と足を伸ばした時、少し身体がよろけたが寛太の体を早く治したい、という意思の力は強かった。松葉杖を放り投げ、数歩歩いてみる。頭痛が襲って来て脂汗が滲んだが足を進めた。
 
「あの、やはり無理しない方が良いと思います…」
「ああ、そうみたいだ…今日はもう横になっておこう…」

心配そうに見守るシオンに促され素直に部屋に戻った。やはり昔の事は思い出せない…しかし体の方は快方に向かっているとの手応えを感じながらいつしか眠りについていた。

翌日、目が覚めると窓の外が少し騒がしかった。ふと眺めると、あの娘が泣いている…村長がそっと慰めている…寛太の目にそんな光景が見えた。しばらくして、医師でもある村長がいつもの検診にやって来る。

「具合はどうだい?」
「はあ…だいぶ良くなったような気がします。ただ、昔の事はやはり…」
「思い出せないか。まあ、あまり思いつめない事だ。ここでゆっくりしていれば良い。」
「すみません。そういえば先程、外に人が集まってましたが、あれは?」
「うむ。実は、娘には想い合っている村の若者がいたんだが…南方で戦死したとの通知が来たんだよ…」
「そうですか…お悔やみ申し上げます…」
「こんな御時世だ、仕方ないかもしれない…が、もうそれも長くは続かないだろう」
「そうなんですか?自分には今どうなっているのかさっぱり…」
「君はそれでいいさ。また何かわかったら教えるから。また後で様子を見に来るよ。」

村長が部屋を出て行った後、あの娘の涙が頭から離れなかった。もしも、自分がここにいる事を知らずにどこかで待っている人がいるとしたら…そこまで考えた時、またしても頭痛が襲って来て、それ以上何も考える事が出来なくなった。頭が痛い….今日はその事は考えない方が良いのだろう…寛太は痛みに耐えながらその考えを頭から追い払った。

-続く-

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この物語はフィクションであり、登場する人物や団体の名称等は実在のものとは一切関係ありません...
今回のエンディングテーマはこちら。 「With You(凪&BGMP)」/凪さん&BGMPさん

あとがき
今年は一応ここまでにして、来年また書き続けようと思います。今後は寛太との思い出を夢に見てしまう
「なぎこの回想夢」編、主が外出先で事件に会う「じじのおでかけ」編と続いて終戦へと続いて行く...
かもしれません(相変わらず曖昧)。

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zizi
投稿日時: 2012-12-18 20:17  更新日時: 2012-12-19 20:54
登録日: 2008-4-25
居住地:
投稿数: 3257
 パーティ会場の片隅で 【なぎこ/横笛さん編】
横笛「ziziさん、いえ監督とお呼びした方が良いんでしょうか、お疲れさまです!」
zizi「いえそんな..今日いらしてたんですね」
横笛「ええ、メインタイトルで私達のオケ使って頂いて..その関係で何人か来てるんですよ〜」
zizi「ああ、そういえばそうでしたね、こちらこそ素敵な演奏をどうもありがとうございました」

実は横笛さん目当てで指定したオケだったがそんな事はおくびにも出さずに応えた。
ziziは視界の隅で三好女史が離脱するのを認識したが二兎を追ってはいけないと辛抱しながら
目まぐるしく頭をフル回転させた。よし。ここで良い所を...

zizi「横笛さん、実はまだ皆には言ってないんですが、CMを創ってるんですよ。これ見て下さい!」

監督は誇らしげに助手の鈴木が持っている愛版(注:りんご社のipadみたいな奴です)をさも自分の物で
あるかのようにかざしてジビッシュ(飲み屋ではない方の)に密かにアップしておいた動画を見せ始めた。

横笛「ああ〜良い感じじゃないですか..私のパートも入ってて...」
zizi「いえ、それ程でも...全然大したモンじゃなくお恥ずかしいのですが...」

横笛さんのお世辞をマトモに受けて本当は飛び上がらんばかりに嬉しかったのだが
謙虚な雰囲気を醸し出そうとしながら応えた。しかしいつの間にかその愛版を横笛さんの
斜め後ろからがなぎこが覗きこんでいた。

なぎこ「あら。これ...」
zizi「あ、なぎこさん、どうですか、これ。」
監督は身構えた。何か説教されるのか...
なぎこ「監督、とても良いと思います。しかし...いさこちゃんの説明が'恥ずかりや'になってますよ」
zizi「ああっ!ホントだ...'恥ずかしがりや'のつもりだったのに...」

監督は面倒になって連載文よりコピーした時字数が多くて削除する際に誤ったらしい。
しかしアサコさんの「彼方から」のリンク先が原曲にしようと思っていたのに忘れてしまい
自分の外伝曲になってしまっている事は永遠の秘密にしておこうと思った。

zizi「いやこれは...ちょっとしたミステイクで...今度オフの時に修正しておきます...」
なぎこから大目玉を喰らうかと少し怯えた調子で言った。しかしなぎこは...

なぎこ「お忙しかったんですよね...仕方ありませんよ、どうも御苦労様です。また頑張ってくださいね!」
zizi「え。ハ、ハイ。来年も宜しくお願い致します..」

監督は思った。やはりなぎこ姐サンは優しい素敵な女優だ。主演に抜擢して本当に良かった...
しかし自分には今年一つだけやり残した事がある...「水眠」とは全く関係無いが...
しかもとんでもないやっつけ仕事になりそうだがやって見るか...

投稿者 スレッド
SCRAPS
投稿日時: 2012-12-9 0:01  更新日時: 2012-12-9 0:07
ターミネーター
登録日: 2007-1-27
居住地: 宮崎市
投稿数: 1424
 パーティ会場の片隅で【須倉/三好 編】
パーティ会場は招待された著名人たちと一般招待の客で賑わっていた。須倉は落ち着かない様子で視線を動かしながら、せめぎ合う人々と接触しないようそろそろとこちらに近づいてきた。
「ふぅ。さあ、三好くん。ローストビーフもらってきたよ。このホテルのローストビーフはなかなかイケるんだ。試してごらんよ」
そう言って上品に盛り付けられたローストビーフの皿をこちらによこした。丁寧にスライスされ、柔らかく二つ折りにされた、もはや肉片と呼ぶのも躊躇われるような端正な表情のそれには、透き通った飴色のソースに映える鮮やかな緑色のクレソンが添えられていた。周到に計算された塩梅で絶妙な火の通り具合が見ただけで分かる美しい色合いだ。
「それにしてもあれだね。監督のあいさつは相変わらず大河あいさつだったね。フラフラしちゃったよ。危うく体育座りしそうになった。それにこういう華やかな場は苦手だよ。三好くんはこういうの好きでしょ。アイドル時代もあったよね、こういうパーティに招待されること」
「またそうやって決め付ける。ま、きらいじゃない方ですけど」
そう、私は十代の頃にアイドルユニットのメンバーとして活動していた。でも将来そのままこの業界でやっていけるという確信を持てなかったので、高校進学を機に芸能界を引退し、大学にも進学してそのまま広告代理店に就職した。
たまたま携わっていたプロジェクトでテーマ音楽を担当していた須倉がマネージャーを募集しているのを知り、色々と思う所あって思い切って応募してみたところ、思いの外あっさり採用されて今に至っている。
実はアイドル時代に何枚か出したアルバムのプロデュースを手がけたのが須倉だったので、旧知の仲ではあったのだ。とは言え、当時まだ幼かった自分からすると、プロデューサーといえば偉い人という認識で、先生と呼んでいた当時の呼び方そのままに今でもそう呼んでしまっている。
須倉はその呼び方はやめて欲しいと言うが、なんとなく呼び慣れているので今更呼び方を変えるのも照れくさくてそのままだ。
「あ、先生。見て見て! あそこ、ほら。美人歌手のアサコさん! きゃー、きれい!!」
「おうおう、いっつも自分で自分のこと美人マネージャーとか言っちゃってるくせに、ミーハーなことだねこりゃまた」
「わぁっ、音出し会の演奏始まった! キャァ、カッコイイ!! 先生もこれくらいノリのいいのたまにはやったらいいのにぃ」
「やったらいいのにぃ、ってね。業界も住み分けってもんがあるんだよ。君だって分かってるだろ、そんなこと。絶対分かってて言ってるんだからなぁ、もぅ。ほらっ、ヨダレっ。せっかくおめかしして来たんだからさ、ドレスが汚れるよ」
「うぉっ、何これ美味しっ。先生、美味しいよ、このローストビーフ」
「忙しないなぁ、キミという人はぁ。美味しんだよ。だからもらってきてあげたんだから。ほら、シャンパンもおかわりもらっといてあげたから持って。って、あぁ〜、そんなに一気に飲むもんじゃないよ。ビールじゃないんだよ、もぅ」
「あ、あそこ、いさこちゃんとまこちゃん、ほら。もぉー、カワイイッ。キャハ」
「キャハってね、キミ。酔っ払ってるのか?」
「酔っ払ってませんってばぁ〜。ヒック」
「三好く〜ん、リアクションが昭和になってるぞ」
「むむ。先生、あそこ。」
「またかい」
面倒くさそうにそう言いながら、私の視線の行方を追いかけた須倉の視線がすぐに止まったかと思うと、やわらかく微笑んだ。
「おや、校長となぎこさん。何やら楽しげにお話し中ですね。ここは一つごあいさつしておかないといけないかな」と、須倉が相好を崩してだれに問いかけるでもなく独り呟いた。
「楽しそうに見えますかねぇ? 先生、ごあいさつはいいんですけど、ちゃんと空気読んでくださいね」
須倉の視線の先のお二人は、何やら緊張感が見て取れるというのに、あまりに無邪気で馬鹿っぽい須倉の言い草になぜかわずかばかり苛立ちを覚えた私は、シニカルな微笑をたたえつつ言って聞かせるような口調で須倉に応じた。
「大丈夫、大丈夫。お二人は楽しそうにお話し中なんです」
そう言うと須倉は、つかつかと校長たちの元へと歩いて行ってしまった。いつも飄々としていて、どこまで分かっているのやら分かっていないのやら、さっぱり見えないのが須倉だ。恐らく、多分、どうせなんにも考えていないのではないかと思われるが、空気が読めてなさそうなので何かしらやらかすのではないかといつも心配だ。
須倉が何か失態を演じて仕事がやりにくくなれば、それはすなわち私が仕事をやりにくくなるということなのだ。まぁよい。須倉の評判などどうせなるようにしかならないのだし、大した評判などもとより無いに等しいのだ。
「うふ、美味しっ」とひとりごちて顔を上げると、zizi監督の姿が視界に入った。今日はパーティということで、普段仕事で使っている伊達眼鏡をはずしてきてしまった。
眼鏡は意外にビジネスの武器として使える。特にこの監督は美人の眼鏡に弱いのだ。ちょっと眼鏡をはずして斜め下に視線を落とし、眼鏡のつるを片方思わせぶりに唇に持って行きでもすればそれなりに効果大だ。
「ここはもう一歩踏み込んでzizi監督とのコネクションを固めておいたほうがいいわね。……、監督ぅ〜、zizi監督ぅ〜」
いつもとは違ってくつろいだ雰囲気の中、戦闘服ではない自分を売り込んでおくのもいいかもしれない。

三好絵梨香、年齢は非公開。音楽家須倉歩の敏腕美人マネージャーと人は呼ぶ。でも、本当は最初冗談で自分で言ってたのを皆が面白がってそう呼ぶようになっただけ。仕事に生きる自立した女。(ただの独身という呼び方も by 須倉 ペシッ いてっ)

返信 投稿者 投稿日時
 パーティ会場の片隅で【三好/zizi 編】 zizi 2012-12-9 6:40

投稿者 スレッド
yuuichik
投稿日時: 2012-12-8 15:53  更新日時: 2012-12-8 16:47
校長
登録日: 2004-2-16
居住地:
投稿数: 2404
 パーティ会場の片隅で【校長/なぎこ/須倉 編】
「乾杯!」
九九社長の音頭で一同にぎやかにグラスを打ち合い、
忘年会会場は華やか笑顔でいっぱいとなった。

校長も同じように笑顔でその輪に入っていた。
しかしそれぞれが話し相手の小さな輪に分かれていく中で、
誰にも気づかれないように、会場の静かな片隅に一人下がっていった。


校長はにぎやかな場所が苦手であった。
司令官役をやりながらも、最近は配給のお菓子の供給元ぐらいでしか登場しないのは、
にわか役者にも疲れてきたからであった。
ビールグラスを置いて、壁にもたれていると、
なぎこが近づいてきた。

なぎ「疲れましたか?」。
校長『うん、ちょっとね』。
役の上では、まこ・いさこのお姉さん役であるなぎこであったが、
黒のシックなパーティドレスを着ると雰囲気がずっと大人っぽくなっていた。

なぎ「校長はこういう席、ホントは苦手でしょう?」。
疑問系で聞きながらも、断定している笑顔で言う。
校長『まぁ、そうですね。でも本当はなぎこさんもじゃないですか?』。
なぎ「うーん、どうだろ? 私は校長より適応力あると思うわ」。
校長『でしょうね。でなければ、あんな多くのメンバーとコラボはできないからね』。
人いきれのせいか、校長は少し考え無しに言ってしまった。


なぎ「それは関係無いと思うわ」。
校長は、頭の切れる彼女にいい加減な返答をしてしまったことを後悔した。
『・・・ごめんなさい』。
なぎ「そうやってすぐ謝る」。
なぎこは少し申し訳なさそうな表情をしながらも、
「校長は本当に考えていることを隠す時に言葉が多くなり、謝るのよね」と、
さらに攻勢をかけてくる。
校長は参った表情で、
『なぎこさんには何でもお見通しですね』と笑顔で言う。
心が変な吐露をしないように「ですます調」でしゃべろうと頭の隅で考える。

「そう、その笑顔も、ウソ」。
『え?』と校長は驚く。
会場の喧噪が急に静かになったようだった。
「その笑顔は自分をだましているのよ」。
『・・・』。校長は何も答えられなかった。
「・・・」。なぎこも今度はすぐには答えなかった。


校長はいつもなら、次に自動的に出てくる言葉を使って、
相手をうまく煙に巻いて切り抜けるのであったが、
今はそれをしなかった。

なぎ「ごめんなさい。ちょっとイジワルになっちゃったかしら」。
『そりゃ、もう』と、校長は少し困った笑顔で答えた。
「そっちの方が自然よ」。
『なぎこさんにはかないませんね』。

少し間を置いて、なぎこは言った。
「・・・本当にかなわないと思う?」。
『え?』。
「作品、本当にかなわないと思う?」。
『作品?ですか?』。
「そう、音楽の、曲のこと」。
『ええ。私はなぎこさんのように、ちゃんとした曲は作れないし』。
「私、ちゃんとした曲を作っていると思う?」。
『・・・もちろん作っていると思いますし。アレンジなんかも見事だし』。

「やっぱり校長は分かってないのね」。
『何が、ですか?』。
なぎこはそれには答えず、「いさこちゃんとの曲、良かったわよ」と言った。
『あ、あぁ。ありがとうございます。あれはいさこさんのおかげですよ』。
「そうね・・・」。


この時、校長はある予感が浮かんだ。
『あの、もしよければ、また再発掘を考えている曲があるんですが・・・』。
なぎこは黙ってこちらの目を見ている。
校長はその力に胸を押された気がして、
『あ、でもお忙しいなぎこさんですから・・・。お願いするのも悪いですね』
と言ってしまった。

「もし単に冗談で無いのなら、やめておかなくていいですよ」。
なぎこは少し敬語調で小さく言いながらも、声には力がこもっていた。
『え? いいんですか、お願いして』。
「まぁ、でもどうしようかしら? いちおう聴かせてくれますか。ふふ」。
一瞬でユーモアを含んだ語調に切り替わる。

校長は“すごいな”と思いながら、
『分かりました。では共有フォルダに入れて置きますね』と、笑顔で言う。
「ありがとう」と笑ったなぎこの顔は美しかった。
『・・・なぎこさん』。
「・・・校長」。


そこへ須倉氏がやってきた。
「校長、なぎこさん、こんばんは」。
「こんばんは」。『こんばんは』。
二人は慌てて答えてから、静かに息を吸って吐いた。

マニアックな須倉氏がニコニコと笑って会話に加わる。
校長となぎこはちょっと助かったように、須倉氏の話に移った。
須倉氏は校長の脇を隠れてつついた。
“ほら、例のこと、なぎこさんに”。
あ、そうだった。校長は思い出した。

『なぎこさん、実は須倉氏がなぎこさんとコラボをしたいと希望しているのですが、どうでしょうか?』。
須倉「なぎこさん、こうやってお話しするのは初めてですね。ぜひなぎこさんの力を貸してもらって作りたい曲があるんですよ」。
なぎこは「あ、うれしい。私なんかで良ければ」と、素敵な笑顔で言った。

ちょうどその時、そばにzizi監督がやって来た。
しかし一同はいいところだったので、「どうも」とだけ挨拶をした。
監督は何か話しかけたそうだったが、そのまま行ってしまった。

校長は、“なぎこさんのこの笑顔・・・”と思いながら、
“そうか。そうか”と、内心小さく笑った。
須倉「校長、どうしたの? 何笑ってるの?」。
校長『ううん別に。なんでも無いよ』。
なぎこも黙って小さく笑った。



※以上は、校長の妄想です。
実在の人物、作品、作品成立背景とは一切関係ございません♪

返信 投稿者 投稿日時
 yuuichik氏/校長先生/由布司令官へ zizi 2012-12-8 22:24

投稿者 スレッド
kankan
投稿日時: 2012-12-7 21:09  更新日時: 2012-12-7 21:09
TheKanders
登録日: 2008-1-14
居住地:
投稿数: 2002
 「水の空に眠る」第八話裏話、「今年が終わる」
「だから、何だってんだよ」

「水の空に眠る」の忘年会で、寛太は荒れていた。
なぜなら、寛太は、自分の存在を忘れている、との強迫観念にアルコールが回ってしまったからだ。オレは主人公なんだぞ。たぶん。。。
なぎこさんが、
「はい。ご苦労さま」と酌をしてくれた。
少し、和んだ。
ひわたしが、みんなをまとめて、楽しくやっている。
ほんとに楽しそうだ。くっそーっ。
zizi監督を呼んだ。
zizi監督「なぁーに? うん? 今行く。ぎゃははっ。今、寛太様が何かね。。。多少、暴れるご様子?」
寛太「これって席に問題あるんじゃない? なんかオレって浮いてる?」
zizi監督「言ってる意味がわからない」
シオナ「叔父さん。いい加減にしてよね。聞いてよ、監督。なんでお前が横に座ってるんだって言うのよ。色気に甘えてはいけないって、スカートが短いとか。パーティでは上品さを出せとか。それに、(寛太に向かって)あんたの酔ってのダメ出しには、もう、うんざり。。女優として、ああだのこうだの。演技に味を出せとか。朝から晩まで。」
zizi監督「シオナちゃんはいいようぉう。まぁ、まぁ」
寛太「お前は勘違いしてるんだ。演技ってのはなぁ」
シオナ「『頭が痛い….今日はその事は考えない方が良いのだろう…寛太は痛みに耐えながらその考えを頭から追い払った。』の最後のところ。監督はOK、いい演技って叫んだけど、叔父さんはただ、二日酔いで頭が痛かっただけなのよ。確かにリアルよね。ぷいっ」
寛太「!"#$%&'()=~~~||`+PPPLLPKOPK`+>`*?*?}{+`P``+`」
戸田「寛太さん、今日、昼間から飲んでいるんですよ」(と咳き込む。体調イマイチ。げほげほっ)
シオナ「私、アサコさんのとこへ行く。この飲んだくれジジィ」
寛太「このやろう。最近、オレだけに口が、どんどん悪くなってる。戸田」
戸田「仕方ないよ。日常的に口うるさいんだから」
寛太「戸田。タメ口だぞ」
戸田「すんません」
zizi監督「寛太ちゃん、もういい? アサコさんが呼んでるみたい。シオナちゃん。一緒に行こう。ルンルン」
シオナ「うん。(寛太を振り返り)叔父さん」
寛太「なんだよ」
シオナ「ベーッ」

寛太「つまんねぇ、つまんねぇ」
そこに、オマタが口火を切った。
オマタ「ロックのパーティ、やりましょう」
寛太「えっ? いいけど。オレ、ひとりじゃぁなぁ」
オマタ「ひとりじゃないと思います」
そこに、ひわたしが現れた。
樋渡「なんだよ。なんだよ。シケた顔して。腐った寛太は見たくないぜ」
(と。樋渡は、ステージにキューを出した)
なんと、音出し会のメンバーが並んでいた。ギタはエレG、ベース、トシ。ドラムスは、ポットマン。ミキシングのところで、キム教授が手を振っていた。OKサインを出していた。
樋渡は、マイクを持ったまま、ステージに上がった。
「そりゃ。もう、焼酎ロックでっしょ。カモン、カンタ」
寛太「オマタ。焼酎持って来い」
オマタ「承知いたしました」

樋渡「みんな、覚悟しておけぇ。やるぜ。ロケンロー」
寛太は思った。ひわたし、最高だぜ。
http://gbuc.net/modules/myalbum/photo.php?lid=12467&cid=13
(またかよ。もっといい曲もあるのに)

昔、こんなのもやった。
Paper Airplane
http://gbuc.net/modules/myalbum/photo.php?lid=9167&cid=1
(これもまたかよ)

そんで、音出し会メドレー。(既製曲ばっか)
おおっ。そうだ。「ひかりもん」
http://gbuc.net/modules/myalbum/photo.php?lid=15068&cid=13
んでもって、最後はやっぱ、これっすよ。、
http://gbuc.net/modules/myalbum/photo.php?lid=14162&cid=13
Never Say Good-bye <音出し会>。ビデオもあるでよ。
音出し会ではジョンポールと呼んでいる(作:kimux)。

その後、ぽとまん役のポットマン(音出し会ドラマー)が声を掛けてきた。
ポットマン「ねぇ。Sir. Duke、やろうよ」
歌ってみた。酔っていたので、さらに歌詞もレヨレヨ。
ポットマンは黙って去っていった。彼は下戸なのだ。
寛太「pさん。ごみんね。今度こそはね。許してお願い」

楽しい夜だ。zizi監督、ありがとう。

それから、みんなが歌った。演奏した。
URL、省略。
飲んだ、飲んだ。

寛太は、酔って虚ろな中、至福を感じていた。

GBUC!万歳!!「水の空に眠る」!万歳!! 音出し会!万歳!!

寛太、ヘベレケ。
戸田「オマタさん。後、よろしくお願いしますね」
オマタ「承知しました」

帰りのタクシーで、寛太が「吐く、吐く」と騒いだ。
オマタは、すぐタクシーを停め、降りて背中をさすった。
さすっていると、遅刻少女が横で、にこりと笑っていた。
オマタ「どうしたの?」
遅刻少女「こんなことしてると、遅れちゃうよ」
オマタ「いいの。遅れても」
と、寛太の背中を見詰めた。

寛太「神様。死ぬまで音楽、やらせてくれ。お願いだ。ゲェー。ゲェー」

返信 投稿者 投稿日時
 「今年が終わる」パーティの続き zizi 2012-12-8 8:05

投稿者 スレッド
zizi
投稿日時: 2012-12-7 5:59  更新日時: 2012-12-7 6:03
登録日: 2008-4-25
居住地:
投稿数: 3257
 裏話登場人物と御挨拶
ziziでございます。
皆様いつも本当にありがとうございます。本連載は今年はここまで、後は来年また続けて行こうと思います。このコーナーでこのような連載が続けられた事、皆様の御声援、コメントや多くのページビュー、ただただ、感謝しております。もしも御時間御座いましたらまた来年、宜しく御願い出来れば有難く思います!

------------------------------

九九社長「それでは皆様。本年はどうもお疲れ様でした、乾杯!」

都内にあるとあるホテルの大広間。今日は出演者及びスタッフ関係者のみでなく、一般の方の御招待も含めた大人数で忘年パーティーが開始されていた。

鈴木「監督、挨拶長過ぎます...」
佐藤「そうですよ...九九社長シビレを切らして乾杯に持って行きましたからね...」
zizi「そう?でもほら、結局我々は大河に勝利した...あちらはもうすぐ終わる....」
鈴木「監督、あれはいつも年末には終わって...」
佐藤「来年また新しいのが始まるんですよ」
zizi「え?そうなの...よし。CMでも創るか...」

(という訳で只今忘年会開催中です。遠巻きに眺めていらっしゃる方も是非御遠慮なく御参加下さい!)

------------------------------

これまでコメント欄での裏話等に登場している本編登場人物以外 updateしました。

戸田:芸能事務所NAK社所属、寛太のマネージャーだが...
オマタ:芸能事務所NAK社所属、戸田に代わり寛太のマネージャーとなる。
鈴木:監督助手その1、唐揚弁当事件で一旦クビになる。
佐藤:監督助手その2、会議で監督を援護せず不興を買う。
鈴木の彼女:地味な女子。
ルカ:ziziの仕事用邸宅に居るボカロちゃん。アンドロイドなのか?
九九社長:大スポンサー、りんご電算機株式会社社長。愛車はミ○・イース。
キム教授:時代考証担当顧問
樋渡満記:樋渡干記の兄
三好:須倉氏の美人マネージャー
nak社長:愛車はリンカーンコンチネンタル

それでは宜しく御願い致します。
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