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Re: lost in translation ENGIN#9 2004-5-26 13:49 |
ロスト〜ネタばれ含む Laloop 2004-8-9 19:38 |
8 | Re: lost in translation |
ゲスト |
ENGIN#9 2004-5-26 13:49
[返信] [編集] 今日、たまたまアメリカ人の友達が「Lost in Translation」のDVDを買って来て、「みるか〜?」って言うんで即答で「みる!」と言って、早速見ました(笑)。 俺もの凄く映画が好きで、ひどいとき(爆死)など、週に3本はレンタル屋で映画を借りて、半年ほど映画見まくったりしてました。 元々、映像のディレクターやっていたり、文字書くの好きで小説とかも書いていました。 さて、前置きは置いておいて(笑)。この映画、お奨めです! ただ、アメリカの文化や、ビジネスの仕方とか、彼らの心情的な部分を理解できる情報がないと(なぜそういう心の動きになったのか)深みにかけてくるかも知れません。 コッポラの娘だから「良かった」と言うわけではなく、日本人ではない外国人から見た日本の文化とか、日本とかが出ていて、僕は非常に楽しめました。 出来ることなら、字幕無し、吹き替え無しで見るべきです。 そうすると彼らの気持ちが少し理解できるかも(笑)。 僕も、そんなに英語は上手くはありませんが、必ず映画は、吹き替え無し、字幕無しで、役者本人の声でみます。役者が演技するときの細かな言葉のトーンや、動きもやはり大切な映画の一部ですからね。 10点満点中8点出しても良い映画かな! |
9 | ロスト〜ネタばれ含む |
ゲスト |
Laloop 2004-8-9 19:38
[返信] [編集] ちょっとリクエストがあったので、映画のほうのlost In Translationのレビューを書いたのでのせます。 タイトルは「翻訳の際に生じる損失」のような意味だろう。これは直接は 「日本へやって来た主人公である中年のハリウッド・スター」、ボブがCM撮影をしているとき、彼が直面させられる困難(ディレクターの指示をいい加減な通訳が勝手につくって彼に伝えることでひどく消耗させられる)の場面を指しているのだろう。いわゆるギョーカイの滑稽な日本人や西洋人から見れば奇妙なサイバー都市トーキョー。これらへの違和感も主人公によってユーモラスに強調される。しかし、この映画のテーマはそんなところにはない。 ボブは東京に滞在中の若い女性・シャーロットとやがて知り合う。が、ボブもシャーロットもそれぞれの妻・夫と仲が悪いわけではないのにすれ違いぼんやりとした孤独感を感じている。何もうまくいっていない。言葉が通じても、同じ国の人間でも、おそらくは愛し合っている人間どうしでもなんらうまくいっていないのだ。異国での不自由や違和感、孤独感それらはあって当然だし、とても分かりやすい。ところが「翻訳の際に生じる損失」がないはずの人間同士でも違和感や孤独感は依然としてお互いの間に横たわったままなのだ。 結局のところ、別の人間である以上、ある『翻訳の際に生じる損失』はついてまわる。それでも、恋愛ですらないような二人の関係の中で彼らは何かの感覚を共有するのだ。とぼとぼとしたつたない会話の中で。そこがとても美しい。 あとはビデオ(まだ出ていないかもしれませんが)で見てね。サントラももちろんお奨めします。 |
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