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Re: ミックダウン時のエフェクトについ... dj_beast 2004-11-30 23:37
Re: ミックダウン時のエフェクトについ... くじらっぺ 2004-12-4 6:03
Re: ミックダウン時のエフェクトについ... dj_beast 2004-12-6 22:54
Re: ミックダウン時のエフェクトについ... dj_beast 2004-12-7 1:44

6 Re: ミックダウン時のエフェクトについて
ゲスト

dj_beast 2004-11-30 23:37  SITE  [返信] [編集]

読み方によっては自分がリバーブを使わないような書き方になってたんで
少し補足させてください。基本的な話といえばそうなので、判ってる方は
適当にスルーしてくださいね。

えーと、初期反射音の話です。
先の自分の表現では「コンプとリバーブが同じコト」という件の説明です。

まずGarageBandに標準装備で付いてくる「AUMatrixReverb」を見て
ください。マニュアル設定で開くと上から2つめに「Small/Large Mix」
があります。この「Small」が初期反射音「Large」がいわゆる残響音です。

まずはイメージの話。
例えばドラム。
ドラムの打面には皮が張ってある訳ですが、その皮の下に木製などの胴が
ついてますよね?共鳴させるために付いてるのはなんとなく想像できると
思うんですが、もしこの胴がなくて、しかも音が一切反射しない特殊な部屋で
叩いたらどんな音がするでしょう?
たぶんビンタのようなパシッという痩せた音がする筈です。

つまりスネアらしい音というのは胴の共鳴、鳴らす部屋の共鳴があってこそ
はじめてスネアらしい音になる訳です。更に突き詰めていくと、皮の張り具合
を変えたり、キャラクターのある共鳴をさせるためのスプリングをスネアの裏
に取り付けたり、胴の深さの違うモノを選んだりするようなことをドラマーの
人はやってるわけです。

ところが他の楽器に埋もれていくと、せっかくのこだわりの共鳴がどんどん
埋もれていって最後には、ビンタのようなパシッという痩せた音しか残らなく
なってしまいます。

コレはなぜかというと、
パシッというアタックの音に比べて共鳴音の音が小さいからです。

だから他の楽器に負けないようにするには、
この共鳴音を大きくしてやる必要があります。
この共鳴部分を音量的に持ち上げてやるのがコンプレッサーであり、
共鳴を人工的に作り出すのがリバーブの初期反射音です。

注意すべきなのは、コレを全ての楽器にやると、また埋もれてしまいがちな
コトです。必要のない成分の周波数をパラメトリックイコライザーで切る方が
良いというのは、このためです。

イメージがわかりやすいように先の話ではレベルメータを例に出したんですが
実際のところ思ってるのは「音圧とは心地良い共鳴」のコトだと思ってます。
なのでコンプは勿論、リバーブもかなり使っています。

ここから具体的な「AUMatrixReverb」「AUDynamicProcessor」
「AUParametricEQ」の使い方・設定値などの話になるはずなんですが
ちょっと長くなり過ぎるので、えー、ココでバトンタッチ〜!
(おいしいトコなくて、苦いトコばっかでスイマセンw)
7 Re: ミックダウン時のエフェクトについて
ゲスト

くじらっぺ 2004-12-4 6:03  SITE  [返信] [編集]

横レスすいません.
コンプやリミッターがむづかしいとかんじ,またエフェクトの使い方の下手さを認識している自分は
こっそり各トラックにオーバードライブをかけています.
思いのほかひずまずに,手軽にパッと聞きの音量はあがってくれます
(ネタ元は某サンレコのロジックの記事)
パラメーターもすくないので,おためしください.
8 Re: ミックダウン時のエフェクトについて
ゲスト

dj_beast 2004-12-6 22:54  SITE  [返信] [編集]

ぜんぜん横レスじゃないですよー!
わいわいと情報交換しましょう!!

てかホントは、これ以上しゃべると「知ったかぶり」がバレてしまうので
黙ってようと思ったのですが、思い切って続けてみます〜♪
ビースト・エフェクター講座第1回!!

「リバーブで音圧を出す方法(自己流)」です。

遠廻りなのですが、まずは音の周波数の話から。

「Vocal Lab」という面白いMacアプリがあります。
http://www.rustykat.com/
シェアウェアなのですが、何分かおきに警告が出るだけなので
試しに使ってみてください。マイクに歌うとその音程と周波数が
表示され、どれだけ自分の歌うピッチが不正確か思い知らされます。w

このソフトを使って、自分の歌声の音域を計ってみました。

自分の場合、気持ち良く歌えるのは
C3 (130Hz) - G4 (390Hz)
いわゆる下のドから上のソまでです。狭いっすね。w
電話の時刻案内の ピッ ピッ ピッ ピーン の最後の音が A4 (440Hz) なので
電話にあわせて歌ってみると最後の音がかなりオンチになってしまいます。
ちなみに低音の魅力の限界値が、E2 だいたい80Hzあたり
裏声ぽいシャウトの限界値が、E5 650Hzでした。

なんとなく周波数と実際の音の感じがつかめますよね?

ただしこのデータは、すぐに忘れてください。ウソがあるからです。
電話の時刻案内に併せて歌う話をしましたけど、実際に歌う声は
かなり時報の音と違う響きです。この差は、時報の音が440Hzしか
出していないのに、歌う場合は「倍音」と呼ばれる高い周波数の音も
一緒に出ているらしいからです。単純な整数倍で話が終わらないどころか
奇数と偶数でキャラクターが違うとかなんだかまるっきりややこしいので
とても自分が口出しできる分野じゃないのですが、少なくともコレが
自分の声のキャラクターを作っていて、音楽的にもとても大切な要素に
なってるんじゃないかという気がします。

ちなみに目の前にあるガラスのコップを叩いてみると E8 5.3kHz。
この世で1番倍音成分を含んだ楽器と言われるのがワイングラスの縁を
コスって出すあの楽器(確かグラスハープだっけ?)らしいですけど、
その倍音って言ったら途方もなくこの上に拡がっていそうですよね!
あのハァハァ言いながら音程を出してる様はたまりません!エロいっす!!
音楽というのはだいたいこの範囲で規則的なノイズを作りだし、空気を
振動させてやることだといえば、ちょっとカッコイイかもしれませんね。

また、音圧を出すとは、この振動に迫力を与え、同時にクリアにすることだと
言えば、エフェクターの設定が自然と見えてくるのではないでしょうか?

あー、あー。
で、リバーブです。
(EQの話になりそうでしたw)
GarageBandの「AUMatrixReverb」で
音圧を出すことにチャレンジしてみます。
(完全に自己流です。教科書的にはほぼ間違ってると思います)

まずこのエフェクトの使い方ですが、必ず上から2つ目のところを
左に下げ切ったところ(つまりSmallのみの状態)から設定を始めて
Smallの設定が完全に終わったところで、今度は逆に右に上げ切り
Largeの設定をし、最後にバランスを取るなり微調整するのがイイと
思います。(←根拠はないのですが経験上w)

いきなり設定値の話に移ります。
絵で見てもらうのが速いっすよね!

[0] AUMatrixReverbをいじるどー!
http://gbuc.net/modules/pukiwiki/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=MatrixReverb00.jpg&refer=%5B%5B%b2%e8%c1%fc%a5%a2%a5%c3%a5%d7%a4%c9%a4%b3%a4%ed%a2%f6%5D%5D
[1] 初期反射音の設定で音圧・迫力を出す。
http://gbuc.net/modules/pukiwiki/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=MatrixReverb01.jpg&refer=%5B%5B%b2%e8%c1%fc%a5%a2%a5%c3%a5%d7%a4%c9%a4%b3%a4%ed%a2%f6%5D%5D
[2] 残響音を作って自然さ・美しさを出す。
http://gbuc.net/modules/pukiwiki/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=MatrixReverb02.jpg&refer=%5B%5B%b2%e8%c1%fc%a5%a2%a5%c3%a5%d7%a4%c9%a4%b3%a4%ed%a2%f6%5D%5D
[3] 音が雲ってないかなど気に掛けながらバランスを取って調整。
http://gbuc.net/modules/pukiwiki/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=MatrixReverb03.jpg&refer=%5B%5B%b2%e8%c1%fc%a5%a2%a5%c3%a5%d7%a4%c9%a4%b3%a4%ed%a2%f6%5D%5D
(慣れてきたら[2]と[3]は一緒にやる方がイイかも)

じっくり見てもらえると意図がわかってもらえると思うのですが少し補足。

このセットの特徴は、本来部屋の鳴りをシミュレートするエフェクターに
ドラムスの胴鳴りをシミュレートさせるような具合になっているので、
かなりSmall Sizeが小さいことと、同じ理由でSmall Delay Rangeを
小さく取って広がり感を無くすことで音の芯を残していることだと思います。
またDensity(密度)はSmall Sizeが小さいことからあまり上げる必要
がないので、多少間引いて効率を上げるとともに少し乾いた音を狙いました。

[2]Largeの方は曲のテンポや雰囲気で相当変わってくると思います。
コレは小気味よいアップテンポな曲の場合のドラムスのセッティング例で、
無くて不自然じゃないなら無くてもイイくらいの気持ちで、一番気持ち良い
スネアの音を探って設定している気がします。
とはいえ、キックの音質やシンバルの量によっても相当変わるかもです。

これだけでも充分存在感が増すと思うのですが、もっとパワーを出す場合は
コンプと併用したり、逆にもっと他の楽器と溶け合わせる場合はもともとある
「リバーブ」をマスタートラックで調整の上、少し加えてみることも多いです。

以上。
つーか、あまり詳しく正確なことは判りません!(爆
ひょっとしたらプロの人の発想にはない、かなり大胆な使い方かも知れないです。
(↑をい(; ゜Д゜)をい↑)
まー、なんかの参考になればって感じっす〜。最終的には、聞かせどころの
1〜2小節を繰り返したりして自分の耳で判断して決めてくださいね!

ただ、図の場合(わりと上品に音圧を足すセッティング例だと思うんですが)
2Mixになっているライブ音源をガレバンに入れて音を整える場合に
(もしアンビエンスを足す余地が残っているのなら)有益な設定だと思います。
特にドラムス、ボーカルなんかはこれで前に出ると思うので、あと全体的に
600-700Hzあたりをパライコで調整して少し間引いてやるとスッキリして
一般的にはイイ感じになるんじゃないかと思うのですが、どうでしょう?
(#ライブ音源の場合ですよ!)

んで、こんなコト音楽を創るたびにやってられましぇん!
しちめんどくさい。なのでセットをセーブして、自分だけのプリセットを
作っちゃいましょう。それが自分専用のスタジオの音です!
(自分も毎回作ったりはしません!!)

ということで、1回目終了。
次はもっと嘘が増えると思いますが、いよいよ核心「コンプで音圧!」(気が向いたら)。
#●●さん的にはココ!!ですよね!(すんません遠廻りばっかして)

#ドが付くトーシロのホザキなんでトーゼン間違ってるトコとかあるっちゅーか
#適宜、修正・加筆、および質問のほどをよろしくお願いします。
#リンクフリー。当サイトの標準Creative Common Lisenceに準じます。
http://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/2.0/jp/
9 Re: ミックダウン時のエフェクトについて
ゲスト

dj_beast 2004-12-7 1:44  SITE  [返信] [編集]

すんませんオフラインで書いたもんで
tyasuさんの名前がすぐに出てきませんでした〜
(そのままになってます。ペコリ)

BluesBB ©Sting_Band
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