ミックダウン時のエフェクトについて

6:Re: ミックダウン時のエフェクトについて
dj_beast 11/30 23:37
読み方によっては自分がリバーブを使わないような書き方になってたんで
少し補足させてください。基本的な話といえばそうなので、判ってる方は
適当にスルーしてくださいね。

えーと、初期反射音の話です。
先の自分の表現では「コンプとリバーブが同じコト」という件の説明です。

まずGarageBandに標準装備で付いてくる「AUMatrixReverb」を見て
ください。マニュアル設定で開くと上から2つめに「Small/Large Mix」
があります。この「Small」が初期反射音「Large」がいわゆる残響音です。

まずはイメージの話。
例えばドラム。
ドラムの打面には皮が張ってある訳ですが、その皮の下に木製などの胴が
ついてますよね?共鳴させるために付いてるのはなんとなく想像できると
思うんですが、もしこの胴がなくて、しかも音が一切反射しない特殊な部屋で
叩いたらどんな音がするでしょう?
たぶんビンタのようなパシッという痩せた音がする筈です。

つまりスネアらしい音というのは胴の共鳴、鳴らす部屋の共鳴があってこそ
はじめてスネアらしい音になる訳です。更に突き詰めていくと、皮の張り具合
を変えたり、キャラクターのある共鳴をさせるためのスプリングをスネアの裏
に取り付けたり、胴の深さの違うモノを選んだりするようなことをドラマーの
人はやってるわけです。

ところが他の楽器に埋もれていくと、せっかくのこだわりの共鳴がどんどん
埋もれていって最後には、ビンタのようなパシッという痩せた音しか残らなく
なってしまいます。

コレはなぜかというと、
パシッというアタックの音に比べて共鳴音の音が小さいからです。

だから他の楽器に負けないようにするには、
この共鳴音を大きくしてやる必要があります。
この共鳴部分を音量的に持ち上げてやるのがコンプレッサーであり、
共鳴を人工的に作り出すのがリバーブの初期反射音です。

注意すべきなのは、コレを全ての楽器にやると、また埋もれてしまいがちな
コトです。必要のない成分の周波数をパラメトリックイコライザーで切る方が
良いというのは、このためです。

イメージがわかりやすいように先の話ではレベルメータを例に出したんですが
実際のところ思ってるのは「音圧とは心地良い共鳴」のコトだと思ってます。
なのでコンプは勿論、リバーブもかなり使っています。

ここから具体的な「AUMatrixReverb」「AUDynamicProcessor」
「AUParametricEQ」の使い方・設定値などの話になるはずなんですが
ちょっと長くなり過ぎるので、えー、ココでバトンタッチ〜!
(おいしいトコなくて、苦いトコばっかでスイマセンw)

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